コーヒー精製法には、ナチュラル(乾式)とウォッシュド(水洗式)の二種類があります。
しかし、近年、「ハニー(ミエル※)プロセス」という精製法が注目されています。
ハニープロセスの最大の特徴は、コーヒーチェリーの表面だけをはがし、粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾燥させることです。この粘液質は、コーヒーチェリーの果肉の内側にある糖分と酸味が豊富なゼリー状の物質で、通常のウォッシュド製法では除去されますが、ハニープロセスではこれを保持し、豆に独特の香りとボディを与えます。
※ミエルはスペイン語で蜂蜜の意味です。
ハニープロセスにおける重要な行程は、果肉除去と乾燥です。
ハニープロセスには、粘液質の量と乾燥時間によって、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーなどの種類があります。
(地域により手法や名称は多少異なります)
ハニープロセスにしたからといって高品質なコーヒーになるとは限りません。
全ての行程において粘液質の粘度による作業効率の低下と発酵等のリスクを十分に管理する必要があります。
しかし、適切に処理されたものは、際立った甘みと果実感を伴う素晴らしいカップとなります。
当店で取り扱っているハニープロセスのコーヒー豆をぜひお試しください。
甘くてフルーティーなコーヒーの魅力にハマること間違いなしです。